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歯科
虫歯がなくても行くべき?現役歯科医が教える「歯の定期検診」の真実

【この記事の監修歯科医師】

神奈川歯科大学卒業。
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医。
「再治療のない、丁寧な治療」をモットーに日々情熱を注いでいます。
歯科のお悩みならなんでもご相談ください。
「虫歯がないから歯医者はいらない」と思っていませんか?
実は、定期検診を受けているかどうかが、将来の歯の健康と医療費に大きく関わってきます。
この記事では、現役歯科医師が“定期検診の本当の意味”や検査内容、費用、頻度まで詳しく解説。
歯医者に行くタイミングがわからない方や、検診をサボりがちな方にこそ読んでいただきたい内容です。
なぜ歯医者の定期検診が必要なのか?
定期検診は「虫歯予防」だけじゃない
「歯が痛くないから、歯医者には行かなくても大丈夫」そう思っていませんか?
でも実は、痛みがないうちに行くことこそが、歯を守る最大のカギになります。
まず、定期検診の主な内容をご紹介します。
- 虫歯のチェック:小さな虫歯の早期発見・早期治療
- 歯周病の検査:歯ぐきの腫れ・出血・歯周ポケットの深さ・歯の揺れの測定
- 歯石・プラークの除去:普段のブラッシングでは落とせない汚れを専用器具でクリーニング
- 噛み合わせの確認:歯ぎしりや食いしばりによる負担をチェック
- ブラッシング指導:磨き残しや癖をチェックし、改善アドバイスを実施
- 詰め物や被せ物の劣化・破損がないかの確認
- 口内炎や舌の異常などの全体チェック
このように、お口全体の健康状態をトータルにチェックしていきます。
日本人の8割がかかる歯周病、その“静かな進行”とは
多くの方が気づかないうちに進行している「歯周病」についてお話しします。
歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきに炎症が起き、少しずつ歯を支えている骨が溶けていく病気です。
原因は、歯と歯ぐきの境目にたまった汚れ(プラークや歯石)に潜む細菌で、進行すると、歯がぐらぐらになって最終的には抜けてしまうこともあります。
実際、日本人が歯を失う原因の第1位がこの歯周病によるものです。
最近では、歯周病が糖尿病や心臓病、認知症、妊娠トラブルなどとも深く関係していることが分かってきました。
例えば
糖尿病:歯周病と相互に悪影響を与える関係
心疾患・脳卒中:歯周病菌が血管に入り込むリスク
認知症:口腔内の慢性炎症が関与する可能性
妊娠トラブル:早産や低体重児出産のリスク上昇
なぜ「静かに」進むの?
- 痛みがほとんど出ないから
歯周病は、歯ではなく歯を支える組織(歯周組織)に起きる病気です。
この部分は痛みを感じにくいため、進行するまで少し「血が出る」や「違和感がある」程度で自覚症状が出づらいのが特徴です。
- 少しの出血や腫れを「大したことない」と見過ごしやすい
歯を磨いていて「ちょっと血が出る」「なんかムズムズする」
そんな症状も実は歯周病のサイン。
しかし、痛みが強くないために放置されがちです。
- 日常生活に支障が出にくい
初期〜中期の歯周病では、普段の食事や会話にほとんど影響がありません。
そのため、気づいたときにはすでに歯がぐらついていた…というケースも少なくありません。
歯医者の定期検診では何をする?実際の流れを解説
初診と定期検診の違い
定期検診の流れと、初診との違いについて説明します。
初診と定期検診の違い
内容 | 初診 | 定期検診 |
目的 | 問題や痛みの原因を調べ治療を行う | 口腔内の健康維持口腔内の長期管理 |
所要時間 | 約45〜60分 | 約30分〜60分 |
検査 | 主訴に対した検査(レントゲン撮影、歯周病検査) | 前回の検査結果との比較を行いつつチェックをしていく |
治療 | 主訴に対した病気の治療 | 歯周病に対する安定期治療もしくは重症化予防治療 |
初診は「主訴に対処するための診察」
定期検診は「病気を安定化させるための治療」と考えるとわかりやすいですね。
定期検診の実際の流れ
① 受付・問診
来院されたら、まず受付で保険証の確認と簡単な問診票の記入をします。
前回から変化があったか、気になるところがあるかなどを確認します。
② お口のチェック(視診・触診)
歯科医師または歯科衛生士が、虫歯の有無、歯ぐきの状態、かみ合わせ、粘膜などを全体的にチェックします。
前回の記録と比較し、変化がないか確認します。
③ 歯周病の検査
歯ぐきの状態を調べるために、歯周ポケットの深さ(歯と歯ぐきのすき間)を測定します。
出血の有無や歯のぐらつきもチェックし、歯周病の進行具合を診断します。
④ブラッシング指導・ケアアドバイス
磨き方の癖や、磨き残しが起きやすい場所をフィードバックし、
自宅での正しい歯磨き方法をアドバイスします。
必要に応じて、フロスや歯間ブラシの使い方もレクチャー。
⑤ プラーク・歯石のチェックと除去(スケーリング)
専用の器具を使って、歯の表面や歯と歯ぐきの間にたまった歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を丁寧に取り除きます。
痛みはほとんどなく、処置後は歯がツルツルになります。
⑥仕上げ磨き(ポリッシング)
歯の表面を滑らかに整えます。
磨き残しが多い部分もわかるので、今後のケアに役立ちます。
⑦ 必要があればレントゲン撮影・治療のご提案
虫歯や歯周病の進行が疑われる場合には、レントゲン撮影を行います。
何か問題が見つかった場合には、次回以降の治療計画をご説明します。
歯科医師が行うチェック内容と診療機器
定期検診の目的は「早期発見・早期予防」
定期検診の目的は、虫歯や歯周病を早期に発見・予防すること。
見た目では分からない小さな異常も、専門的なチェックでしっかり把握しています。
歯科医師がチェックする項目
- 虫歯の有無
歯の表面だけでなく、歯と歯の間や噛み合わせの溝など、見えにくい部分も専用の器具で確認します。
- 歯周病の進行度
歯ぐきの状態(腫れ・出血の有無)、歯周ポケットの深さ、歯の動揺などを調べ、進行状況を確認します。
- かみ合わせ・歯の摩耗
噛み合わせのズレや、歯ぎしりによる削れ・ひびなどもチェックし、顎や筋肉への負担も見ています。
- 詰め物・被せ物の状態
経年劣化や脱離、隙間に汚れが溜まっていないかなどを確認し、再治療が必要かどうかを判断します。
- 粘膜・舌などの異常チェック
口内炎や舌の色・形、頬の内側など、口腔がんなどの早期発見につながる部分も観察します。
使われる主な診断診療機器
- デンタルミラー & 探針
歯の裏側や歯ぐきの中など、直接見えない部分を確認するための基本器具です。
- 歯周ポケット測定器(プロービング)
歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)の深さを測定します。
数ミリ単位の違いで、病気の進行度が分かります。
- レントゲン(X線)
目では見えない歯の内部や骨の状態を調べます。
虫歯の深さ、歯根の異常、歯石の付着などが確認できます。
- 口腔内カメラ
小型カメラで患者さんにもお口の状態を見ていただきながら説明します。
歯石取りやクリーニングは保険適用?
日本の健康保険制度では、「歯周病の治療」として行う歯石取りや歯ぐきの検査は、保険でカバーされます。
保険適用で歯周病の治療(歯石とりなど)を行うには、歯周病の検査を行い歯ぐきの状態を確認し病気と認められること、定められた手順に乗っ取った治療を行うことなどが条件となります。
保険が使える主な処置
- 歯周病の診断(歯周ポケットの検査など)
- 歯肉縁上歯石除去(スケーリング)
- 歯肉縁下の歯石除去(SRP)
- 歯ぐきの炎症を抑える処置
- レントゲンや口腔内検査
保険が使えないケース(=自費診療)
- 見た目を良くしたいだけのクリーニング(ホワイトニングやエステ感覚のケア)
- 自費専用のPMTC(プロフェッショナル・クリーニング)
- 検査を行うなど保険のルールに乗っ取りたくない場合
- フッ素塗布(予防目的の場合)
これらはすべて「医療行為ではなく美容や予防目的」とされ、自費(保険外)での案内になります。
歯科医師の視点で語る「意外に見落とされるポイント」
診察をしていて感じるのは、「ご本人が気づいていないお口の問題」がとても多いということ。
今回は、歯科医師だからこそ分かる“見落とされがちなポイント”をいくつかご紹介します。
1. 痛みがない虫歯や歯周病
「痛くないから大丈夫」と思いがちですが、虫歯も歯周病も、初期〜中期まではほとんど自覚症状がありません。痛みがでてきて気づいたときにはある程度症状が進行している可能性が高いです。
2. 歯ぐきのちょっとした腫れや出血
歯みがきのときに血が出る、歯ぐきが腫れているなど「ちょっとしたこと」と思われがちですが、これは歯周病の初期サインかもしれません。
放っておくと、やがて歯を支える骨がダメージを受けてしまいます。
3. 詰め物や被せ物の“すき間”
見た目ではキレイに見える詰め物や被せ物でも、
少しのすき間から虫歯が再発していることがよくあります。
患者さんから見えにくい部分だからこそ、定期的なチェックが欠かせません。
4. 噛み合わせのズレや歯ぎしり
「なんとなく歯がすり減っている」「冷たいものがしみる」
その原因、実は“噛み合わせ”や“歯ぎしり”かもしれません。
無意識のくいしばりが歯や顎に大きな負担をかけていることも多いです。
5. 舌・頬の粘膜の異変
お口の中で起きる病気は、歯や歯ぐきだけではありません。
舌や頬の粘膜にできる白い斑点、ただれ、しこりなども、実は初期の病変のサインであることがあります。
症状が出てからでは遅いことも多いからこそ、「今の状態を正確に知る」ための検診がとても大切です。
定期検診はどれくらいの頻度で通えばいい?
年齢・リスク別に見る最適な通院ペース
基本の目安:3〜6ヶ月に1回
歯科定期検診では、3ヶ月〜6ヶ月に1度の来院が一般的な目安です。
ですが実際は、一人ひとりのお口のリスクに応じて最適なペースがあります。
年齢・リスク別に見る最適な通院ペース | タイプ・特徴 | 検診頻度の目安 |
乳幼児(1〜5歳) | 生えたての歯は虫歯にな りやすい親御さんの仕上げ磨きのチェックも重要 | 3〜4ヶ月に1回 |
小中学生 | 虫歯・歯並びのチェックや、フッ素塗布での予防が大切 | 3〜6ヶ月に1回 |
高校生〜30代 | 自分でケアする習慣がつく時期食生活の変化でむし歯になりやすい親知らずの管理も必要 | 6ヶ月に1回(リスクが高ければ3ヶ月) |
40〜60代 | 歯周病のリスクが急増歯の揺れや骨の吸収が始まる年代 | 3ヶ月に1回が理想 |
高齢者(70歳以上) | 歯周病のリスクが高い歯ぐきの退縮、入れ歯・ブリッジの調整なども重要になってくる | 1〜3ヶ月に1回を目安に |
3ヶ月に1回が推奨される理由とは?
歯科の定期検診が3ヶ月に1回の頻度で推奨される理由は、臨床的な観点からいくつかの根拠があります。
1. プラークや歯石の再形成スピード
歯の表面に付着するプラーク(歯垢)は、日々のブラッシングである程度除去できますが、完全には落としきれません。
プラークが唾液中のカルシウムなどと結びつくことで歯石となり、これが再形成されるのに約3ヶ月程度かかるとされています。
つまり、3ヶ月ごとのクリーニングで歯石がたまる前に除去できるのです。
2. 歯周病の進行抑制
歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多く、早期発見が大切です。
歯周ポケットの状態や歯茎の腫れ・出血などを3ヶ月ごとにチェックすることで、進行を抑え、重症化を防ぐことができます。
3. 口腔内の細菌バランス
口腔内には何百種類もの細菌が存在しており、3ヶ月も放置すると悪玉菌が増殖しやすくなるといわれています。
定期的なプロフェッショナルケア(PMTC)によって、細菌のバランスをリセットできます。
4. 虫歯の早期発見・早期治療
虫歯も初期であれば削らずに治療(再石灰化の促進など)が可能です。
3ヶ月ごとのチェックで、虫歯の「前段階」を見つけやすくなります。
一方で、これらのリスクが低い人は6ヶ月ごとでも問題ないこともあります。
ただし、以下に当てはまる方は、3ヶ月に1回(もしくは1〜2ヶ月に1回)の検診をおすすめします
- 歯周病の進行があり重症化しやすい人
- 歯石が付きやすい
- 糖尿病や喫煙など、全身疾患や歯ぐきに負担がかかりやすい人
- 自分では歯みがきが難しい(高齢者や障がいのある方など)
実際どのくらい費用がかかる?保険適用の範囲と自費の違い
初回と2回目以降の費用目安
保険の定期検診
虫歯や歯周病の早期発見・重症化予防を目的とした定期検診も、条件を満たせば健康保険の対象になります。
定期検診でかかる費用は、初回の定期検診も2回目以降の定期検診も基本的には費用は変わりません。
しかし、歯周病の進行が認められた場合やむし歯がありさらに治療が必要と判断された場合には別途で費用が発生します。
定期検診の内容(医院によって差があり) | 費用 |
歯周病検査レントゲン撮影、口腔内撮影などの検査歯石とり歯ブラシ指導 | 約3000〜5000円(重症度などによって変動します) |
※保険点数や医院によって若干前後します。
※別で治療が必要な場合は別途かかります。
自費の定期検診
保険ではカバーできない、より高度・審美的なケアは自費診療となります。
定期検診内容 | 目安費用 | 特徴 |
PMTC | 約5000〜10000円 | 保険のスケーリングでは使用しないペースト等を使用し清掃 |
フッ素塗布 | 約1000〜3000円 | むし歯の予防 |
着色除去(ステイン、タバコのやに) | 約2000〜5000円 | エアフローなどを使用し着色除去 |
※料金・メニューは医院により異なります。
基本的な健康管理は保険診療だけで十分カバー可能です。
ただし、「もっと丁寧に」「見た目までキレイにしたい」といったご希望がある場合は、自費診療も選択肢に入ります。
定期検診を続けることで得られるメリット
歯科の定期検診を継続することは、歯や歯ぐきの健康を守るだけでなく、将来的な医療費の抑制や生活の質(QOL)の向上にも直結します。
定期検診を習慣化することで得られる3つの主なメリットをご紹介します。
治療費が大幅に減る
定期検診では、虫歯や歯周病の初期段階での発見と対応が可能です。
初期虫歯であれば、削らずに経過観察を行ったり、小規模な処置で済むことが多く、治療費・通院回数の負担も軽減されます。
一方、痛みや違和感が出るまで放置すると、
・神経治療(根管治療)
・被せ物(クラウン)
・抜歯・インプラント治療
など、高額かつ長期的な治療が必要になることもあります。
定期的な受診は、長期的な医療費の削減につながる“予防投資”とも言えるでしょう。
将来の入れ歯・インプラントのリスクが下がる
歯を失う主な原因は「歯周病」と「重度の虫歯」です。
特に歯周病は自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行する“サイレントディジーズ(静かな病気)”と呼ばれます。
定期検診では、歯周ポケットの深さ測定、歯石の除去、歯ぐきの炎症チェックなどを通じて、歯周病を早期発見・コントロールすることが可能です。
歯の喪失を防ぐことで、将来的な入れ歯やインプラントの必要性を低下させることができ、生涯にわたる口腔機能の維持に寄与します。
見た目(口臭・歯の色)もキレイに保てる
定期検診では、単に病気の有無を確認するだけでなく、専用機器による歯石除去、歯面の着色・バイオフィルムの除去(PMTC)、口臭の原因への対処といった口腔ケアのプロフェッショナルサービスも受けることができます。
その結果、歯の着色や口臭の予防につながり、口元の審美性・清潔感の維持にも効果があります。
これにより、ビジネスや対人関係における第一印象にもプラスの影響をもたらします。
歯科医が伝えたい「定期検診こそ最高の治療」という考え方
治療より予防にお金を使う方が得な理由
定期検診は“将来への投資”である
「治療はちゃんと受けているから大丈夫」そのように考えている方も多いかもしれません。
しかし歯科医が本当に患者さんに伝えたいのは、「治療よりも予防が何よりも大切」ということです。
そして、その予防の要となるのが定期検診。
実はこの定期的なチェックこそが、“最高の治療”とも言えるのです。
歯科疾患の多くは、発症してからでは回復が難しいという特徴があります。
特に歯を支える骨や歯ぐきに関する病気(歯周病)は、一度進行すると完全には元の状態に戻せません。
たとえば、
小さな虫歯 → 経過観察や最小限の処置で済む
歯周病の初期 → ブラッシング指導とクリーニングで改善可能
でもこれを放置すると、
神経の処置 → 数回にわたる通院+費用も大きい
抜歯やインプラント → 治療期間・負担ともに重くなる
「何もしない期間」が長くなるほど、回復にかかるコストと時間は跳ね上がるのです。
多くの方が「歯科治療は高い」「何回も通院しないといけない」と感じるのは、重症化してから受診するケースが多いためです。
実際には、軽度のケアを定期的に受けていた方が、トータルコストは格段に安く済みます。
加えて、インプラントや入れ歯のような歯の喪失後の処置は、経済的・身体的負担が非常に大きいものです。
つまり、「予防にかける少額の出費」は、「将来の高額治療費」を未然に防ぐという意味で、非常に理にかなった“投資”と言えるのです。
人は誰しも年齢とともに、筋力や骨、皮膚だけでなく、歯や歯ぐきの健康も徐々に衰えていきます。
しかし、適切なケアを継続することで、そのスピードを大きく遅らせることが可能です。
「自分の歯で食べられる」「入れ歯に頼らなくて済む」「口臭や見た目を気にせず笑える」
これらは単なる“歯の問題”ではなく、健康寿命や生活の質(QOL)に深く関わる要素です。
つまり、定期検診は「いま」の安心だけでなく、「未来の自分」への贈り物とも言えます。
よくある質問(Q&A)
歯が痛くないのに行く意味はありますか?
はい、むしろ「痛くない今こそ行くべき」なのです。
痛みや不調がないと、「わざわざ歯医者に行くのは大げさかな?」と感じる方は多いと思います。
ですが、実は虫歯や歯周病は、痛みが出る前に進行しているケースが非常に多いのです。
痛い処置はされますか?
基本的に、痛みを伴う処置はありませんのでご安心ください。
定期検診や予防メンテナンスでは、ほとんどの方が「全く痛みを感じずに終わる」ことが多いです。
歯科医院=痛い治療、というイメージが強いかもしれませんが、予防のための受診は“痛みのない処置”が中心です。
どうしても苦手な方へ:痛みに配慮した対応も可能です。
歯ぐきが敏感な方には表面麻酔(ジェルタイプ)を使用することも可能です。
どのくらいの年齢から通うべき?
目安は「歯が生え始めたら」、そして「生涯を通じて」が理想です。
子どもの場合は、1本でも歯が生えたら一度歯科医院にいらしてください。
通い始めの目安は、生後6〜9ヶ月頃。
最初の乳歯(下の前歯など)が生え始めた頃からが理想です。
初期は、「慣れること」が最大の目的です。
診察台に座ったり、お口を開ける練習からスタートします。
お子さんにとっても、「歯医者=怖くない場所」と思える経験を積むことで、将来の治療への不安も少なくなります。
大人の場合は、何歳からでも“今”がベストタイミングです。
実は「子どもだけが通う場所」と思っている方も少なくありませんが、歯周病・虫歯・噛み合わせの問題はすべて大人こそ関係が深いです。
歯周病は40代以上の約8割が罹患しているともいわれ、日本人が歯を失う最大の原因です。
早期にケアを始めることで、将来的にインプラント・入れ歯のリスクも大きく減らせます。
高齢者の場合は、定期ケアが“生活の質”を守るカギになります。
高齢になるほど、歯の本数や噛む力が健康状態に直結してきます。
定期的な検診とケアによって、誤嚥性肺炎や栄養不足、認知症リスクの予防にもつながります。
「年齢的にもういいかな…」と思わず、生涯を通じて“歯を守る”意識が大切です。
まとめ
「治療」よりも「予防」に力を入れることで、歯を削らず、抜かず、健康なまま保てる時間が長くなります。
定期的に歯科に通うことは、単なるお口のケアではなく、全身の健康・人生の質を守るための習慣です。
当院は大倉山駅から徒歩1分でアクセスも良く、実績も豊富です。
口腔外科専門医の資格を持った医師が治療を行いますので、安心して治療をお受けいただけます。
まずはお気軽にご相談ください!